無事?????高校を卒業しました。
これで僕も華の大学生です。


素晴らしい友人のお陰で楽しい高校生活を送れた事、物凄く感謝してます。本日は土砂降りの中朝の4時半に家を出て、三重に着く頃には晴れ間が差し、虹が出ていました。我々の未来を暗示しています。そんな卒業式を終え受験も終えそのまま関東に帰るのも勿体無いという事で、卒業式→友人と遊ぶ→ネカフェ宿泊→採集という旅程でプチ遠征してきました。ちなみに夜は矢場とんに行きました。名古屋最大の発明は味噌カツって言ってもいいんじゃないかという程に美味しかったです。



愛知と言えば、ネブト、愛知と言えばフェモラータオオモモブトハムシ(以下フェモラータ)、今回の狙いはそんな2種です。前者は関東ともなると採集が面倒な種です。


神奈川県では絶滅している上、千葉県ネブトはオオクワより難しいとか言われるぐらい。 何故か名古屋近辺では異常な密度で本種が生息しているので採集に向かいました。後者は外来ハムシの類で、近年の三重県松坂市への定着を皮切りに三重県や愛知県で徐々に分布を拡大してるハムシです。クズ(植物の名前)をホストとしており、ゴールと呼ばれる虫こぶの様な物を作りその中で繭玉を作ります。

時系列をネカフェに宿泊したあたりに戻しましてネブト採集に行く為にネカフェを発った午前4時に早送りします。朝イチで行けるように採集ポイントに1番近いネカフェを選びました。

ポイントに向かう道中。


去年2時間で100匹以上取れた所と同じ所です。最近色々とパッとしないから景気付けのつもりだった
今年は不作と聞いていたのですがお土産用の幼虫さえ確保出来れば十分と思い時間の節約の為にまだ日が登らないうちからの採集開始。
通常のクワガタ幼虫採集は朽木を斧なりハンマーなり鉈で崩して中の幼虫を採集するやり方が一般的ですが、ネブトに関しては食性が違うので(泥食い考察は気が向いたら詳しく書いてみようかな)採集の勝手も違ってきます。

画像のように転がってる倒木や枝を裏返し、下の土を少し掘ると幼虫が出てきます。裏返しただけで下にいる場合も少なくありません。


簡単だろうとタカを括ってたものの小型の幼虫ばかりで少し期待ハズレ...

倒木と樹皮の間が朽ちて土化した箇所に重点的いるため、まるで幼虫が地面から出てくるように見えます。


途中で何故かバカでかいコクワの幼虫。 目安がないのでわかりにくいのが残念。 この近辺ではコクワも比較的大型になる感じがします。



ネブトの食性についてここでは全て書ききれないので割愛しますが、他種クワガタの食痕から比較的大型なネブトの幼虫が出る事があるといった例があります。その為にわざわざ朽木を割りましたが、ビンゴで少し大きい幼虫が出ました。


石や砂が混じる程度の地面からも出ます。
下画像の左下の黄色い物は石です。 土壌も恐らくネブトに適した環境、つまり朽木や落枝が土化しては積もって、積もっては土化して...ネブトが入り、ネブトと共生してるバクテリアが繁殖しやすくなり...といったサイクルを長い時間かけ、森全体がネブトにとって理想の環境になったのではないでしょうか。


密集地帯。画像内に4匹いますね。
羽化するまで長いとモチベが下がるので3齢以外は手をつけませんでした。


3齢を50頭程確保した所で日が昇ってきたので終了。成虫は出ませんでした景気は付きましたか...?(小声)


明日がバイト出勤初日だったもので、午前には採集を切り上げて帰宅するつもりでした。早々にフェモラータ採集に向かいます。


やって参りました多摩川です。
嘘です庄内川です。


自分は当初松坂まで行く予定だったのですが、ツイッターのFFさんから庄内川にも2.3年前から定着している旨を教えて頂き(ありがとうございました)現地に向かいました。面白いことに、川を挟んで対岸には全く生息しておらず、探し方が悪かった?)こちら側にはかなりの数が見れました。始めはそのことに気付かずに、生息していない方の河川敷を只管歩いて無駄に体力を浪費しました。
対岸に渡ったものの、中々ゴール(虫こぶ。中にフェモラータが入ってる)を発見出来ず、芝生の上に寝転がってふと目の前のクズを見ると、


疑惑の物体を見つけました。早速中を見ると


ビンゴです。


やっと目的を見つけて安心し、なんとかやる気を取り戻したます。一度コツを掴むと、ちらほらゴールが見つかるようになりました。個人的には嬉しかったのですが、本種が外来種であることを考えると生態系保護の観点からは素直に喜べない事ではありますね。

こんなやつ↓
途中一本の柳にクズが絡まっており、



見れば結構な数のゴールがありました。ノコギリがあったためにでかなりスムーズに収穫出来た気がします。ちなみに、膨らんでる部分から距離を置いて切らないと


こんな風に蛹室をブチ割ったり運が悪いと本体に直接、なんて事になります。



幼虫はカミキリとハナムグリの中間みたいな感じで自分の苦手なタイプです。頭部がない幼虫は苦手。生の木に近い物を食べる虫の幼虫程見かけ上頭部が退化してるのは何故でしょうか。


ちなみに本種は食べられるみたいで、味は塩気を抜いたピスタチオのようだとか。実は既に生きてる時からナッツのような甘い香りが漂っており、これが1番の衝撃でした。(私に虫食のシュミはありません)話を戻すと20分そこらでゴールの回収が完了しました。驚くべきは一本の木からこれだけ採集できるという事ですね。芋の収穫みたい。


ゴールにはどんなに小さい物でも最低2個の繭玉が大きいものだと5〜10個程度の繭玉が入っていました。少しゴールを開けるとこんな感じ。


つまり一本の木に絡まってるクズにつき、50〜150匹程のフェモラータがいる事になります。これは駆除も難しいですね。嵩張るので現地でゴールを解体し、繭玉30個程お持ち帰り。6月ぐらいには羽化してくるかな?最近ハナムグリから浮気しすぎじゃないかって声が聞こえますが、ブンブン=綺麗、フェモラータ=綺麗 なので、実質フェモラータもブンブンです。


目的の物を回収したので、そのまま新幹線で関東に帰宅。名古屋に行けば半日でネブトクワガタとフェモラータを採集出来ます。
皆さんも気が向いたら是非。
暫く来ないであろう名古屋、さらば!

追記 2018年5月 
フェモラータが羽化してきました。
FullSizeRender

まだ蛹...?

FullSizeRender

IMG_3101

FullSizeRender

こんな具合です。面白い事に、繭をゴールから取り出したものは無事羽化しており、反面ゴールの中に放置していたものは羽化していませんでした。ケースとゴール、2重で繭を覆う物があると湿度が溜まりすぎて不全する、といった原因でしょうか。

取り出した直後のぐったり具合が面白いです。

IMG_3102

これは美しいですね。

FullSizeRender

この太い腿は、持ち上げて歩行するようだす

FullSizeRender

触覚やフセツはビーズ細工みたいな感じ。

FullSizeRender

こんなに綺麗な虫が植防に引っかかるのもSNSで炎上するのも不思議な話ですね。

FullSizeRender

かなり凶悪な腿をしてます。
FullSizeRender

FullSizeRender

正面顔
IMG_3118


ちなみに幼虫や前蛹を食べる話をよく聞きますが成虫を食べるという話は聞きません。友人が食べたところ「普通に甘い」との事でした。

皆さんも野外でこの美しい虫を見つけたら摘んでみては如何でしょうか笑